今回は、生活の一部として誰もが必ず利用するスーパー・コンビニの集客についてです。
何もせずとも人が来るので、そのままでいい?というわけではありません。
ちゃんと、日々の集客活動を積み重ねていくことが大事です。
目次
スーパー・コンビニWeb集客の特殊性
スーパー・コンビニのWeb集客は、他業種とは根本的に違います。飲食店や美容院のように「検索して選ぶ」のではなく、多くの人は検索せずに「いつもの店」に行くからです。
では、Web集客は不要なのでしょうか?
いいえ、むしろこの「日常性」を理解した上での戦略が重要になります。
カスタマーバリア(ユーザーが目的達成までに遭遇する障壁)も、他業種とは異なる形で存在します。情報が見つからないという問題より、「そもそも検索されない」という課題に向き合う必要があるのです。
検索が発生する4つのタイミング
1. 新規住民の情報収集
引っ越しや転勤で新しい街に来た人は、必ず周辺のスーパー・コンビニを検索します。
よく使われる検索キーワード
- 「エリア名 スーパー」
- 「駅名 コンビニ 24時間」
- 「地域名 激安スーパー」
この層は、今後の固定客になる可能性が高いため、最重要ターゲットです。
2. 特売・お得情報の検索
物価高騰や節約意識の高まりとともに、特売情報を検索する人が増えています。
情報検索のパターン
- 店舗名+チラシ
- 店舗名+特売日
- 店舗名+ポイントデー
3. 特定商品・サービスの検索
普段の店にないものを探すときに検索が発生します。
ニーズ別の検索
- 輸入食品、有機野菜などの特殊商品
- 深夜営業、早朝営業などの時間帯
- ATM、宅配受取などのサービス
4. 一時利用者の検索
旅行者や出張者など、その地域に不慣れな人の検索です。
Googleマイビジネスが最重要な理由
飲食店の記事でも触れましたが、スーパー・コンビニこそGoogleマイビジネスの最適化が重要です。
なぜGoogleマイビジネスなのか
「近くのスーパー」「コンビニ 現在地」といった検索では、通常の検索結果より先にマップが表示されます。ここに表示されなければ、存在しないも同然です。
必須の設定項目
- 正確な営業時間(24時間営業、深夜営業の明記)
- 混雑する時間帯(Googleの自動表示機能を活用)
- 駐車場情報(台数、料金)
- 店内写真(清潔感、品揃えがわかる)
- 特別営業日(年末年始、お盆など)
口コミ管理の重要性
スーパー・コンビニの口コミは、サービスや品揃えについてが中心です。これらに丁寧に返信することで、店舗の姿勢を示せます。
チラシのデジタル化戦略
PDFチラシの問題点
多くの店舗が、紙のチラシをPDFでそのまま掲載しています。
しかし、これには大きな問題があります。
PDFチラシのデメリット
- スマホで見づらい(拡大縮小が必要)
- 読み込みが遅い
- 検索エンジンが内容を認識できない
- 特定商品を探しにくい
効果的なデジタルチラシの作り方
Webページ形式での掲載
- HTMLで作成し、スマホでも見やすく
- 商品ごとに検索可能に
- カテゴリー別に整理
- 在庫状況の表示(可能であれば)
美容院の記事で料金表の重要性を説明しましたが、スーパーでも同様に、価格情報の見やすさが来店動機につながります。
ネットスーパー時代の実店舗戦略
オムニチャネルの実現
実店舗とネット販売を分けるのではなく、融合させる戦略が必要です。
具体的な施策
- ネット注文→店舗受取サービス
- 店舗在庫のオンライン確認
- アプリでの事前注文
- デジタルクーポンの活用
実店舗の強みを活かす
ネットスーパーにはない、実店舗の強みをアピールします。
実店舗ならではの価値
- 商品を直接確認できる
- すぐに持ち帰れる
- 店員に相談できる
- 地域コミュニティの場
ローカルSEOの具体的施策
地域キーワードの最適化
単に「スーパー」では上位表示は困難です。地域名との組み合わせが必須です。
効果的なキーワード設定
- 市区町村名+スーパー/コンビニ
- 駅名+徒歩○分
- ランドマーク名+近く
- 学校名+通学路
地域コンテンツの作成
クリーニング店の記事でも触れた地域密着型コンテンツは、スーパーでも有効です。
地域情報の発信例
- 地元農家の野菜入荷情報
- 地域イベントへの協賛報告
- 季節の地元食材の紹介
- 地域限定商品の開発ストーリー
モバイルファーストの設計
スマホでの使いやすさ
スーパー・コンビニのサイト訪問者の約85%がスマホユーザーです。買い物前や買い物中にアクセスすることが多いため、モバイル対応は必須です。
モバイル最適化のポイント
- チラシ情報の見やすさ
- 店舗検索の簡便さ
- 営業時間の確認しやすさ
- タップでの電話発信
ページ表示速度の改善
3秒ルールは、スーパー・コンビニサイトでも適用されます。特に画像の多いチラシページは要注意です。
競合との差別化戦略
品揃えでの差別化
特徴的な商品カテゴリー
- 地産地消(地元野菜)
- 輸入食品
- オーガニック商品
- プライベートブランド
これらの特徴を、サイトで明確に打ち出します。
サービスでの差別化
付加価値サービス
- 宅配サービス
- 高齢者向け配送
- 子育て支援(ベビールーム等)
- 電子マネー対応
サイトスタイリング™による統合アプローチ
当社が提案しているこれからのWeb集客スタンダード戦略「サイトスタイリング™」では、スーパー・コンビニ特有の課題に対し、総合的な最適化を行います。
検索される機会は少なくても、検索されたときに確実に選ばれる。日常利用する店舗だからこそ、利便性の向上でロイヤリティを高める。この両面からのアプローチが重要です。
効果測定のポイント
見るべき指標
Googleアナリティクスでの確認項目
- 新規ユーザーの割合(新規住民の獲得)
- チラシページの閲覧数
- 店舗情報ページの滞在時間
- モバイルからのアクセス率
Googleマイビジネスインサイト
- 検索数の推移
- マップでの表示回数
- 経路検索の回数
- 電話の発信数
まとめ
スーパー・コンビニのWeb集客は、「検索されにくい」という特殊性を理解した上での戦略が必要です。
- 新規住民への認知獲得
- Googleマイビジネスの徹底活用
- チラシのデジタル最適化
- 地域密着コンテンツの発信
- オムニチャネルへの対応
これらを総合的に実施することで、地域に欠かせない店舗としての地位を確立できます。
まずは、Googleマイビジネスの設定から始めてみてください。それだけでも、新規客の来店が増えるはずです。
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