先日、WebマーケティングのSEO戦略|ユーザー価値を高める技術とコンテンツで、実践的なSEOの取り組みについて説明しました。
今回は、さまざまなWebマーケティングを行う前に、しっかりとSEOでホームページを最適化しておかないといけない理由について説明します。
なぜ集客手法を変えても成果が出ないのか
様々な集客方法を試してみたけれど、なかなか効果が出ないという話をよく聞きます。
Web広告やSNSの活用、プレスリリースなど、Webマーケティングで言われている様々な手法を一生懸命工夫して、多くのユーザーがホームページを訪れるようにはなったけど、お問い合わせは増えていない。
そんな悩みを抱える企業が多いようです。
「新しい集客方法を取り入れれば、きっと効果が出るはず」と考えがちですが、実は集客の方法を変えても、肝心のホームページが充実していなければ、結果は変わりません。
それは、集客で着地するホームページやLPページが最適化されていないからです。
集客を増やす前に、まずは受け皿を整えよう
集客方法を工夫する前に、まず考えなければならないことがあります。
それは、せっかく訪れたユーザーが「見やすい」「わかりやすい」「役に立つ」と感じてくれるホームページになっているかどうかです。
例えば、新しくお店をオープンするとき、まず考えるのは何でしょうか。
たくさんの広告を出すことでしょうか?
それとも、心地よい照明や適切な商品の陳列、親切な接客など、来店したお客様が気持ちよく買い物できる環境を整えることでしょうか?
もちろん、どちらも大切です。
でも、お客様を呼び込む前に、まずは気持ちよく過ごしてもらえる環境を作ることが先ですよね。
ホームページも全く同じです。
使いづらかったり、情報が見つけにくかったり、欲しい情報が不足していたりすれば、どんな方法でユーザーを集めても、すぐに離れていってしまいます。
広告の予算を増やしたとしても、流行りのSNSに取り組んだとしても、マル秘テクニックのセミナーで聞いた手法を試しても、集めてきた先のページが、技術的にも、コンテンツ的にも最適化されてなければ、ユーザーは離れていきます。
そして、一度悪い印象を持ったユーザーは、二度と訪れてくれなくなります。
集客方法別に見る、よくある問題点
Web広告での集客
Web広告は、すぐに効果が出やすい集客方法です。
Google広告やSNS広告、バナー広告など、様々な種類がありますが、どの広告でも同じような課題が見られます。
広告で魅力的な文言やデザインで「クリックしたくなる」工夫をします。
でも、クリックした後のホームページが表示されるのにすごく待たされたり、期待通りの情報が見つからなかったりすると、広告費を払って呼び込んだユーザーを逃がしてしまうことになります。
例えば、「初回料金3,000円OFF」という広告を見てホームページに来たのに、通常料金すら分からない。
「事例で分かる導入効果」という広告文句に興味を持って訪れたのに、具体的な事例がほとんどない。
「選ばれる3つの理由」という広告を見て期待して来たのに、その理由が詳しく説明さていない。
こんな状態では、広告費をかけてユーザーを集めても、問い合わせや購入つながりません。
広告でユーザーに訴求したことをホームページでしっかりと説明できていないケースがとてもよく見られます。
でも、これは比較的簡単に改善できます。
広告に合わせてホームページの内容を充実させれば、すぐに効果は変わってきます。
SNSマーケティングでの集客
SNSでの情報発信は、多くの企業が力を取り入れている集客方法です。
でも、魅力的な投稿で興味を持ってホームページに来てくれたのに、そこで離脱されてしまうケースがSNSでの集客でもよく見られます。
例えば、InstagramやFacebookで商品の魅力的な写真を投稿して「詳しくはプロフィールのリンクから」と案内します。
ところが、リンク先のホームページを見ると、投稿で紹介した商品がどこにあるのか分からない。
「もっと詳しく知りたい」と思って来てくれたのに、かえって不満を与えてしまう結果に。
また、ブログやSNSでは、商品やサービスの特徴をわかりやすく伝えられても、ホームページではカタログのような説明しかないということもよくあります。ホームページを作るときにとりあえずで入れていた文章のママになっているケースです。
SNSで興味を持ってくれたユーザーの期待に応えられず、購入や問い合わせにつながりにくくなってしまいます。
大切なことは、SNSの投稿とホームページの内容を連携させること、そして、スムーズにページが表示されて、ユーザーがストレスなく操作できるようにしていくことが重要です。
魅力的な投稿を見て訪れたユーザーが、自然に欲しい情報にスムーズにたどり着けるような最適化が必要です。
プレスリリースやメディア掲載での集客
プレスリリースを配信したり、メディアに取り上げられたりすると、一時的にホームページへのアクセスが増えます。
話題性のある内容なら、多くのユーザーが興味を持って訪れてくれます。
でも、ここでもホームページの中身が重要になってきます。
例えば、新商品のプレスリリースを配信したとします。
メディアで取り上げられて話題になり、たくさんのユーザーがホームページを訪れました。
ところが、肝心の新商品のページに詳しい説明がない、掲載されている写真も少ない、価格も分からない、問い合わせフォームはどこにあるのかわかりづらい。
さらに、ページが表示されるのにすごく待たされる、ボタンがタップしづらい、スクロール・スワイプがスムーズにできない。
こうなると、せっかく注目を集めても、ほとんどのユーザーは興味を削がれて、ホームページを離脱してしまい、問い合わせや購入には結びつきません。
メディアに取り上げられると、普段より幅広い層のユーザーがホームページを見に来ます。
そういうユーザーたちにもわかりやすい説明や、スムーズな導線を準備しておかなければなりません。
プレスリリースで紹介した内容を、もっと詳しく知りたいと思って来てくれたユーザーの期待に応えられるように、さらに詳しい情報を文章とたくさん画像、動画などで準備しておくことが大切です。
しっかりとコンテンツを充実しておかないとユーザーの期待を裏切ってしまい、逆にマイナスの印象だけを与えてしまいかねません。
メールマーケティングでの集客
メールマガジンやメールニュースレターは、興味を持ってくれているユーザーに直接情報を届けられる便利な情報発信の手法です。
最新情報やお得な情報を発信すると、多くのユーザーがメールマガジンのリンクからホームページを訪れてくれます。
でも、メールで紹介した商品やキャンペーンのページが見つけにくかったり、リンク先のページで十分な説明がなかったりすると、せっかくの反応も途切れてしまい、この場合も離脱をだけを生み出してしまいます。
例えば「期間限定の特別プラン」というメールを送っても、ホームページではそのプランがどこにあるのかわからない。
「新サービスの詳細はこちら」と案内しても、実際のページでは概要程度の説明しかなく、よくわからない。
こんなことでは、メールで興味を持ってもらっても、ユーザーを不満をかかえるだけで、問い合わせや購入につながることはありません。
メールマガジンの登録者は、すでにある程度の興味や信頼を持ってくれているユーザーです。
そのユーザーの期待に応えられるコンテンツを用意しておかないと、だんだんとメールも開くことさえもしてもらえなくなってしまいます。
オフライン営業との連携
営業活動でホームページを案内するケースもあります。
展示会やキャンペーン会場などでチラシやカタログを配布するなどの場合です。
「詳しい内容は、ホームページをご覧ください」とお客様に伝えることがあります。
名刺交換の後、会社の情報を確認しようとホームページを見に来てくれることもあります。
対面での営業はとても大切ですが、その後のフォローとしてホームページが担う役割もとても重要です。
営業で話した内容とホームページの情報が合っていなかったり、商品の詳細がわかりづらかったりすると、せっかくの商談の流れが途切れてしまいます。
例えば、営業担当が「導入事例がホームページにありますので」と案内したのに、実際には数枚の写真と一般的な概要程度の説明しか載っていない、「料金表はホームページで確認できます」と伝えたのに、結局問い合わせないと分からない。こういったことは、お客様の不信感につながってしまいます。
対面営業で信頼関係を築いても、その後にホームページで必要な情報が得られないと、結局は他社のホームページを見て、そちらに決めてしまうかもしれません。
営業部門と連携して、お客様が知りたい情報をホームページでもしっかりと提供できる体制を整えることが大切です。
Webマーケティングの最初はSEOで基礎固めを
どんな方法で集客であったとしても、ホームページがしっかりしていないと効果は出にくいです。
Webマーケティングで本格的な集客をスタートする前には、まずホームページをしっかりと充実させておくことから始めましょう。
基本は、ホームページの使いやすさとコンテンツの充実です。
これはお店作りと同じです。お店なら、照明を明るくして商品を見やすくし、商品の説明をきちんと用意して、レジを使いやすい場所に置きます。
ホームページでも同じように、ページの表示を速くして、情報を分かりやすく整理して、問い合わせがしやすい環境を作ることが必要です。
まず、技術面の最適化です。
ページの表示速度を改善し、スマートフォンでの閲覧にも対応させることで、訪問者の離脱を防ぎます。検索エンジンからも高く評価され、自然検索での上位表示にもつながります。
次に、コンテンツの質と量の向上です。
ユーザーが求める情報を、わかりやすい文章と内容にあったたくさんの画像で丁寧に説明します。
製品やサービスの特徴、導入事例、料金体系など、検討に必要な情報を余すことなく提供することで、ユーザーの信頼を獲得できます。
そして、ユーザー体験の改善です。
サイト内の導線を整理し、目的のページにスムーズにたどり着けるようナビゲーションを工夫します。
問い合わせフォームは分かりやすい場所にリンクを配置し、入力項目も必要事項を簡潔に入力するだけで送信できるようにしましょう。
ホームページのSEO面での基礎項目が最適化できていれば、その後のWeb広告やSNSマーケティング、メールマガジン、プレスリリース、通常営業、展示会参加、キャンペーン開催など、どのような集客施策を実施しても高い効果が期待できます。
また、一度最適化されたホームページは、継続的な更新と改善を重ねることで、さらなる成果につながっていくことが見込めます。
費用対効果の面でも、最初にSEOで基礎を固めることは賢い選択です。
広告費をかけて集客しても、着地点となるホームページが整っていなければ、投資した割に十分な効果を生み出すことができません。まずは集客してきたすべてのユーザーを受け止めるホームページを正しく充実させることで、その後の施策すべての効果を最大化することができます。
まとめ
これまで様々な集客方法を活用してもうまくいかず悩んでいる方は、まず自社のホームページを見直してみてください。
使いやすさは十分か、必要な情報はきちんと用意できているか。
基本的なところから改善していけば、きっと良い変化が見えてくるはずです。
集客方法の選び方や、ホームページの改善方法について、詳しく知りたい方は、当社ブログのWebマーケティングの成功を支えるSEO戦略や、Webコンサルティングサービスについてのご案内もあわせてご覧ください。
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