有限会社流楽のWebコンサルタント 松崎です。
先日、大阪府の支援機関で専門家としてホームページの運用支援を行う中で、公式サイトに中小企業支援メニュー「ホームページ無料診断」についての記事を公開しました。そこに書いた「ご利用いただいた方々の声」の中に「何から手をつければよいかわからない」「ホームページを作ったのに成果が出ない」という声が聞かれることを書きました。この記事では、私が専門家として350社以上の企業様のホームページ改善をお手伝いしてきた経験とこれまで制作会社として20年以上取り組んできた経歴から、なぜそうなるのか、そしてどうすれば改善できるのかをお伝えしたいと思います。
実際の現場から見えてきた課題
現場での診断業務を通じて、多くの企業様から以下のような声をいただいています。
「強みと弱みが可視化された事と見えなかった事両面指導を受ける事ができ今後のアクションプランの立案に向けて動いていきたいと考えます」
「データを示しながら優先順位をつけて説明していただけたことで、やる意味付けができました」
「今まで、誰にも相談できず自分で試行錯誤してきて、行き詰っていました。今回、悩んでいたことが明確にわかり前に進めることができるのですごく嬉しかったです」
これらの声から見えてくるのは、多くの企業様が「何をすればいいのか分からない」という状態で、ホームページを持て余してしまっているという現実です。特に印象的なのは、技術的な知識がなくても対応できる基本的な運用方法や、成果を出すためのポイントが分からないまま、手探りで運用されているケースが非常に多いということです。
例えば、アクセス解析ツールは導入していても、そのデータの読み方や活用方法が分からず、せっかくの情報が眠ったままになっています。また、「検索順位を上げたい」「問い合わせを増やしたい」という目標はあるものの、そのために何から始めればよいのか、どのような取り組みが効果的なのかが見えていない状況が続いているのです。
さらに深刻なのは、多くの企業様が「自社のホームページに課題があること自体に気づいていない」というケースです。例えば、スマートフォンでの表示が適切でない、ページの表示速度が遅い、セキュリティ対策が不十分といった技術的な問題が、気づかないうちにビジネスチャンスの損失につながっています。「ホームページからの問い合わせが少ない」と感じていても、その原因が特定できず、効果的な対策を打てないまま時間が過ぎているという状況も多く見受けられます。
このように、ホームページという重要なビジネスツールが、その可能性を十分に発揮できないまま放置されているケースが非常に多いのが現状です。これは、制作時には想定していなかった運用面での課題や、日々進化するWeb技術への対応の難しさが、多くの企業様の大きな負担となっているためだと考えられます。
なぜホームページは放置されがちなのか
この状況が生まれる背景には、ホームページ制作業界の構造的な問題があります。
制作会社の限界
多くのホームページ制作会社は、以下のような業務範囲で仕事を完結させてしまいます。
- サイトデザインの作成
- コーディング
- コンテンツの初期設定
- 公開作業
- 基本的な操作説明
ここで重要なのは、これらはすべて「制作フェーズ」の作業だということです。しかし、実際のホームページ運用では、公開後にこそ重要な作業が待っているのです。
さらに深刻な問題として、現在のホームページ制作業界では、見た目の華やかさだけを重視した制作が横行しています。確かに、デザイン性の高いホームページは一見魅力的に映ります。しかし、ビジネスツールとしてのホームページに必要なのは、見た目の良さだけではありません。
例えば、以下のような重要な技術的要素が軽視されているケースが非常に多いのです。
- 検索エンジンからの評価を高めるための適切なHTML構造
- スマートフォンでの快適な表示や操作性を実現するスペック
- ページの読み込み速度を最適化するための画像圧縮や表示順序の制御
- セキュリティ対策としての適切なサーバー設定
- アクセス解析のための正確なトラッキングコードの設置
- 将来の拡張性を考慮したシステム設計
これらの要素は、見た目では分かりにくいものの、ホームページの成果を大きく左右する重要な「スペック」です。しかし、多くの制作会社ではこれらの取り組みがしっかりと行われておらず、技術的な実装に必要なスキルが不足しているのではないかと思われるほどです。
特に問題なのは、お客様側でこれらのスペックを適切にチェックすることが難しいという現状です。
一部の制作会社ではこの状況を逆手にとり、表面的な部分だけを取り繕った提案を行っている現状があります。見積書や提案書には「ページ表示スピード改善」「SEO対策」といった言葉は並んでいても、その実装レベルや効果については十分な説明がないことが一般的です。
この結果、以下のような問題が発生しています。
- 見た目は良いが、検索エンジンから適切に評価されないホームページ
- スマートフォンで操作しづらいホームページ
- 表示速度が遅く、ユーザーの離脱を招きやすいホームページ
- セキュリティ対策が不十分で、リスクを抱えたままのホームページ
- 将来の拡張や機能追加が困難な構造のホームページ
さらに良くないのは、これらの問題が発覚するのは、多くの場合、ホームページの公開後であるという点です。制作時には気づかなかった技術的な課題が、運用段階で明らかになり、その時点で大幅な改修や再構築が必要になるケースも少なくありません。
このように、現在のホームページ制作業界では、表面的な「見た目」と本質的な「機能性」のバランスが大きく崩れています。多くの制作会社が、お客様のビジネス成果よりも、短期的な制作完了を優先する姿勢を取っている現状があります。
公開後に必要な継続的な取り組み
当社では、ホームページ制作において「見た目の美しさ」と「機能的な実用性」の両立を重視しています。なぜなら、ホームページは公開後に本当の価値が問われる、長期的に運用していくビジネスツールだからです。
特に重視している、公開後の重要な施策をご紹介します。
1. コンテンツの継続的な改善と更新
- お客様のニーズに応じた新規コンテンツの作成
- 既存コンテンツの更新と最適化
- 商品・サービス情報の定期的な見直し
- ブログやお知らせの継続的な更新
2. アクセス解析に基づく改善
- ユーザー行動の詳細な分析
- 離脱率の高いページの改善
- コンバージョン率の向上施策
- アクセス経路の最適化
3. 検索エンジン対策(SEO)の継続実施
- キーワード戦略の見直しと実装
- 検索順位のモニタリングと対策
- 競合分析と差別化戦略の実施
- サイト構造の最適化
4. ユーザー体験の向上
- ページ表示速度の継続的な改善
- スマートフォン対応の最適化
- 問い合わせ導線の改善
- フォーム入力の最適化
5. セキュリティとシステムの維持管理
- 定期的なセキュリティアップデート
- バックアップ体制の確認
- サーバー状態の監視
- SSLの管理と更新
「制作時の見栄え」だけでなく「運用時の使いやすさ」まで考慮したホームページ制作を行っているからこそ、公開後の継続的な改善活動でも確実な成果を上げることができています。
当社のWebコンサルティングサービスについて
当社では、ホームページ制作だけでなく、その後の運用とコンサルティングに特に力を入れています。
制作時から「見た目の魅力」と「機能的な実用性」の両立を徹底的に追求しているからこそ、公開後の集客支援やコンサルティングでも確実な成果を生み出すことができます。
例えば、検索エンジンに正しく評価される構造、アクセス解析で効果測定がしやすい導線設計、コンテンツの更新や追加が容易な設計など、運用段階でのさまざまな施策に対応できる土台があるからこそ、的確な集客支援とサポートを実現できています。
制作会社ではなく、Webコンサルティング会社として、お客様のビジネスの成長をホームページを通じて実現する。その想いを持って、制作やweb集客サポートにに取り組んでいます。
私たちが提供している主なサービス
1. 総合的な運用支援
- アクセス解析の導入と活用支援
- 定期的な改善提案
- コンテンツ制作のアドバイス
- 更新作業のサポート
2. 集客施策の立案と実施
- 検索エンジン対策の実施
- リスティング広告の運用支援
- SNSマーケティングの戦略立案
- メールマーケティングの支援
3. コンバージョン率の改善
- 問い合わせ導線の最適化
- フォーム設計の改善
- ランディングページの制作と改善
- A/Bテストの実施と分析
まとめ
当社は、単なるホームページ制作会社ではなく、お客様のビジネスの成長をWebの側面からサポートするパートナーとして、初回のヒアリング時からしっかりとサポートし、継続的な支援を提供しています。制作においても、見た目と機能性のバランスを最適化させた当たり前の構築を行っています。
Web集客でお悩みの方、ホームページの運用にお困りの方は、ぜひご相談ください。具体的な改善方法と、成果につながる施策をご提案させていただきます。
初回ご相談は無料です。
いつでもお気軽にご相談ください。