詳しくないweb

詳しくないWebがもたらすもの

詳しくないweb

最近、ネットを見ていると詳しくないwebが多い。

ずっと以前に、テレビCMなどで多用されていた「詳しくはWebで」というフレーズ。
これは、CMなど時間制限がある媒体、ポスター・チラシなど紙面制限がある媒体では商品やサービス内容を詳しく説明しきれないために、web(ホームページ)へ移動してもらい、詳しい文章とたくさん写真やイラストで説明し、より良く知ってもらうために出たフレーズです。

この言葉以降、webは詳しく載っているものだというイメージがあります(?)が、そうではない状況が出来てきているように感じます。
「詳しくないweb」が少しづつ多くなってきている気がする。
1ユーザーとしてネットを見ているときも、制作の現場でもそれを感じます。

しかしこの詳しくないWebはあらゆる面で良ろしくないことを生み出します。

詳しくないWebの良ろしくないこと

良ろしくないこと

ユーザー目線から

まずはユーザーの立場から。
あなたがネットで調べ物をしていたり、何らかの目的を持って検索を行なっていた時に、この詳しくないWebが表示されたらどうでしょうか?
「無駄なページに来てしまった」
「なんだこのページは??」
などと感じて、そのページにがっかり感を抱き検索結果ページへすぐに戻ってしまう(直帰)んじゃないでしょうか。
期待してアクセスしてみたにも関わらず、答えを得られないばかりか、そのページからもらえたものはがっかり感のみ。
詳しくないwebのおかげでユーザーには負のイメージが生み出されてしまいます。

詳しくないwebの評価

詳しくないwebを運営している会社・お店は、かなりの損をしています。
それは前述した通り、ユーザーが詳しくないwebを訪れてがっかり感を抱いてしまうこと。
そして、そこからいろいろなマイナスイメージが発生してしまう。

本来、web(ホームページ)は自社のサービスや商品を知ってもらう自らでPRできる場所であるにもかかわらず、訪問したユーザーに満足を与えるコンテンツがないばっかりに、本来の効果とは真逆のマイナスのイメージを与えてしまっています。
お金を払って制作して、運営して、自らのことを貶めている…そんな状況を生み出している可能性があります。

さらに、検索結果ページに戻ったユーザーは別のページへアクセスすることでしょう。
そのときアクセスしたページが、詳しく説明されているページでその内容がユーザーの満足いくものだったらどうでしょうか?
「さっきのページは全然説明されていなかったけど、こっちのページは詳しく載ってるなあ…」
と思ってしまい、自社の詳しくないwebのおかげで同業他社のイメージをより良くしてしまうかもしれません。
自社が選ばれないばかりでなく、他社のイメージアップに貢献することになってしまいます。

検索エンジン対策(SEO)から

詳しくないwebは本来の目的であるサービスや商品のPR、そして集客といった目的が果たされにくい。
前述のユーザーが受けるイメージや評価からも集客されにくい状況を生み出していますが、それ以上に詳しくない、コンテンツが薄っぺらであることから、ユーザーが検索を行なった結果ページに出にくい状況を生み出してしまいます。

ネットで集客をしていくとき、検索結果ページでの露出が重要です。
より多くのページで、より上の方に出て、検索しているユーザーの目に留まる必要があります。
しかし、詳しくないwebはGoogleのアルゴリズムのひとつである「パンダアップデート」(コンテンツの品質や精度を判定し検索の品質を改善する目的で導入されているアルゴリズム)に役に立たない薄っぺらなコンテンツとして判断されてしまい、評価され無いどころか検索結果ページの良い場所にはほぼ出てこなくなってしまいます。

そうなんです。
そもそもユーザーの目にも触れなくなってしまうんです。

ユーザーの目に触れなければ、マイナスイメージを抱かれたり、同業他社のイメージアップに繋がることはありませんが、そもそもweb(ホームページ)が果たすべきPRや集客という役割が全く機能していない状態になってしまいます。

やっぱりwebは詳しくあるべきだと

詳しく豊富な内容

やはりweb(ホームページ)は詳しくあるべきだと思います。
前述した良ろしくないことを払拭してくれるばかりでなく、web(ホームページ)からの集客も実現できてきます。

実際の世の中ではお客さんにより良く商品やサービスを知ってもらうために、ポップをつけたり、接客したりして、その商品の良さ、利便性を伝えようとしますよね。
なぜなら、商品を買って欲しいから。
サービスを利用して欲しいから。

でも、ちゃんと接客して内容をきちっと伝え、お客さんがそのものの良さを理解しても、購入したり利用したりしてくれるかわかりません。
それでも、接客して商品を説明する。
特にこのことに違和感を感じる人はいないとてもあたり前のことだと思います。

でも、なぜかデジタルになるとこれが一転します。
詳しく説明していない。
ポップをつけているわけではないし、接客もしていないし、説明することさえしていない。
これでは、売れるわけがない。
サービスを利用してくれるわけがない。

現実では人と人が顔をあわせて一生懸命説明しても、買ってくれるかどうかわからない、というよりも買ってくれない人がほとんど。
デジタルでは人と人が顔を合わせていないという状況なのでより一層わかりやすく詳しく説明されているべきなのに、詳しくないwebでは説明もほとんどされず、チョロっと文章が書いてあるだけ。

デジタルとアナログ(現実)は別に見られがちですが、実はそうではなくて全く同じなんですよね。
むしろwebには詳しい情報が載っているであろうという期待があるんじゃないでしょうか。
そういった期待を抱いているユーザーが詳しくないwebに出くわしたら…

デジタルは単なる一つの場所であって、それ自体が何かをしてくれることはありません。
その場所を介して人と人が、企業と人が結びつけられるというだけであって、結局はデジタルを通したアナログ(現実)にいる人と人とのやりとりなんです。
それがわかるときちっと接客しなければならないと思いませんか?
詳しくないwebじゃダメだと思いませんか?

いくらビジネスマナーがしっかりしていて、接客もバッチリだったとしても、ろくに説明されていない詳しくないweb(ホームページ)を見てしまったら、実際のサービスも薄っぺらかもしれないなどと思われてしまうかもしれません。

まとめ

多くの人にわかってもらうために

ずいぶん昔に使われていた「詳しくはwebで」
昔から今も変わらないwebのあるべき姿なんじゃないかと思います。
webを訪問してくれる多くのユーザーに対してきちっとした接客を行なうためには最低限必要なことです。
コンテンツの品質が問われる現在のネットではさらにこのことが重要となってきています。

確かに、データ作りはとても手間と時間が必要です。
わかりやすく丁寧にを読み手を気づかって文章を書いたり、キレイで見栄えの良い文章にあった写真を用意することはとても大変なことです。
また、普段の仕事ではない不慣れな仕事となると、より一層大きな力が必要でとなります。

でも、そういった誰もが手抜きする大変なことをキチッとこなすことで、ライバルから抜きん出たステージで自らをPRするチャンスが生まれてくるんじゃないかと思います。

デジタルは正直です。
手を抜けば抜いたように評価されますし、ちゃんと対応すれば徐々に評価され結果が出てきます。

詳しくないwebで、自らのマイナスブランディングにならないように、気をつけて下さい。
もし、ライバルのホームページが詳しくないwebだったらチャンスかもしれませんねw

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